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Debian Live

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Debian Live Manual

Debian インストーラの独自化

12. Debian インストーラの独自化

Live システムのイメージは Debian インストーラと統合できます。インストールには収録内容やインストーラの動作方法によりいくつもの異なる種類があります。

この節で「Debian インストーラ」と大文字を使った表記で参照しているところに注意してください - この表記の場合には公式の Debian システム用インストーラを明示的に指していて、他の何かではありません。「d-i」と短縮することもよくあります。

12.1 Debian インストーラの種類

インストーラの主な3つの種類:

「通常の」Debian インストーラ: これは通常の Live システムのイメージで、(適切なブートローダからそれを選択した場合に) Debian のCDイメージをダウンロードしてそれをブートしたのと同様に標準の Debian インストーラを起動するための別個のカーネルと initrd を収録しています。Live システムとこういった別個の独立したインストーラを収録するイメージはよく「複合イメージ」と呼ばれます。

こういったイメージでは、debootstrap を使ってローカルメディアやネットワークから .deb パッケージを取得、インストールすることで Debian がインストールされます。結果としてはデフォルトの Debian システムがハードディスクにインストールされます。

このプロセス全体で、いくつもの方法で preseed を使って独自化できます。さらなる情報については Debian インストーラマニュアルの関連するページを見てください。機能する preseed ファイルが得られたら live-build が自動的にイメージに取り込んで使えるようになります。

「Live」Debian インストーラ: これは Live システムイメージで、(適切なブートローダからそれを選択した場合に) Debian インストーラを起動するための別個のカーネルと initrd を収録しています。

インストールは上記で説明した「通常の」インストールと全く同じように進みますが、実際にパッケージをインストールする段階で、debootstrap を使ってパッケージを取得、インストールする代わりに、Live ファイルシステムのイメージを対象にコピーします。これは live-installer という特別な udeb により行っています。

この段階の後は、Debian インストーラはインストールや、ブートローダやローカルユーザ等の設定を通常どおり続けます。

注意: 一つの Live メディアのブートローダの項目で通常のインストーラと Live インストーラの両方に対応するには、live-installer/enable=false という preseed により live-installer を無効化する必要があります。

「デスクトップ」Debian インストーラ: 収録する Debian インストーラの種類を問わず、デスクトップからアイコンをクリックすることで d-i を起動できます。状況によってはこちらの方がユーザからわかりやすいこともあります。これを使えるようにするには debian-installer-launcher パッケージを収録する必要があります。

live-build は Debian インストーラのイメージをデフォルトではイメージに収録しないことに注意してください。lb config により具体的に有効化する必要があります。さらに、「デスクトップ」インストーラが機能するようにするには Live システムのカーネルが指定されたアーキテクチャで d-i が利用するカーネルと一致する必要があることに注意してください。例えば:

$ lb config --architectures i386 --linux-flavours 586 \
         --debian-installer live
$ echo debian-installer-launcher >> config/package-lists/my.list.chroot

12.2 preseed による Debian インストーラの独自化

As described in the Debian Installer Manual, Appendix B at ‹https://www.debian.org/releases/stable/i386/apb.en.html›, "Preseeding provides a way to set answers to questions asked during the installation process, without having to manually enter the answers while the installation is running. This makes it possible to fully automate most types of installation and even offers some features not available during normal installations." This kind of customization is best accomplished with live-build by placing the configuration in a preseed.cfg file included in config/includes.installer/. For example, to preseed setting the locale to en_US:

$ echo "d-i debian-installer/locale string en_US" \
         >> config/includes.installer/preseed.cfg

12.3 Debian インストーラの収録内容の独自化

実験やデバッグの目的で、ローカルでビルドした d-i の一部である udeb パッケージを収録したいことがあるかもしれません。config/packages.binary/ にそれを配置してイメージに収録します。 Live/chroot ローカルインクルード と同じ方法で内容を config/includes.installer/ に置くことで、追加または置換するファイルやディレクトリを同様にインストーラの initrd に収録することもできます。


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